犬と暮らす清里高原の家
●設計事例の所在地:
山梨県北杜市
●面積(坪):
111
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
広い芝生の庭と愛犬のモモ
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
「東京は温暖化によりイングリッシュローズを育てる環境ではなくなった」という花屋を営む建主の友人が、バラ栽培に適した高地に拠点を移すべく土地を探し始めたのが計画の発端です。その後、友人3人で清里の高原に土地を入手しそれぞれに週末住宅を建てようと話が進みました。
普通はここまでの話で終わるのですが、これはその最初の計画として実現しました。
東京では望むべくもない広い芝生をもつ庭とテラスをもつ家を造ろうということになりました。大型犬モモと大勢の仲間で週末の生活を楽しむための家です。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建物は大きな片流れの屋根フレームの下にL型テラスを配するシンプルな構成。渓流のせせらぎが聞こえる西側に犬といっしょに使える浴室を配置、ここからテラスへとつながる動線を確保し、天井の低い北側に水回りを集約しました。南側谷間への眺望の開けるリビングはテラスを介し庭につながる大きなガラス開口です。
日頃制約の中にかすかな創造性を見いだすのが設計と感じていましたが、ここまで余裕があると逆に難しいものです。
大きく張り出したテラスは束材の腐食を考慮しすべてコンクリート基礎上からの片持ちとし、南面大開口部は耐久性に配慮しビル用のサッシュ部材を用いています。
その他の画像:
東側のエントランス部分、外部のフレームはガルバリウム
30帖程度のリビングスペース、薄い屋根形状がそのまま内部に
壁は漆喰、床は犬がすべらないようなフローリング処理(シベリアンウォールナット)